Cカップのホンダ
今日はYomeちゃんの卵管造影検査の日。
そして、オレにとっても重要な日。
精液検査アゲインである。
今日の為に、オレは努力してきた。
きっと今夜は祝杯だ。
検査を予約した時間はお昼前。病院までは約1時間。
2時間以内のフレッシュなものが必要。
勝負はYomeちゃんが家を出る直前。
それまでストレッチで体を温める。
昨日は早く寝た。コンディションはバッチリである。
時計の針。Yomeちゃん出発30分前。
そろそろか。
オレはおもむろに病院でもらったカップを取り出す。
「むかし、こういうのに、ほんだしの粉を入れてたよ。」
ぬっ?今なんと?
仮にもオレは、今からこいつを抱こうとしてるのだ。
せっかくイマジンの力で令和史上の美女に仕立てたのに。
頭の中はうまみの顆粒で一杯。台無しである。
しかし、とやかく言うてる場合ではない。
時は待ってくれぬ。立ち直れ。
オレはホンダCカップをわしっと掴みトイレに。
我が家のトイレは壁一枚で小中学校の通学路と接している。
外は登校まっただ中。若すぎる者達の元気な声。
自然と力が入る。なんだか背徳感。
ホンダとは合意の上。
成果はでた。きっと元気ダネ。
お待たせYomeちゃん。配達お願いします。
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